なおmath 東大理三受験

東大理三までの道のりをつづっていきます。理一合格時までの経験,東大や国公立・私立医学部などに受かった人たちをすぐ隣で見てきて感じたことも書いていきます。

2-2. 契約まとめ「家庭教師を始める新入生へ。」

このページに飛んできたあなたは、いわゆる難関大学に進学した大学生、あるいはそのような大学を受験する受験生、ひょっとしたら、家庭教師を探す保護者の方かもしれませんね。

このシリーズでは、かてきょを始めるにあたって覚えておくべき必須注意事項と、8年間家庭教師などを行ってきた私から見て、知っておいてほしいことをまとめていきます。

授業前に

授業実施前の契約

このページは、保護者様と話すべき内容のリストです。

料金
キャンセル・振替(先生から)

先生側からのキャンセルへの補償の仕方は、減額しかありません。しかし、生徒保護者視点では、授業をしてもらわなければ元も子もないので、別に減額などされても仕方ありません。したがって、とにかく休まないでください。もし急な予定が入ってしまった場合は、その予定が誰しも納得する場合のみ正直に伝えましょう。そうでない場合は、初めから入っている授業予定を優先しましょう。ただ、もし生徒 保護者様と仲が良くなっている場合は、「XXといった予定があり、もし他の日に変更できるのならありがたいのですが、どうでしょう?」と伺うのもいいかもしれません。最後に、病欠は仕方ありません。これも正直に伝えて、治り次第振替授業を行いましょう。

もし試験前の重要な時期に行けなくなった場合は、(家庭に行くのは両者気を遣うのでファミレスなどで行う授業にして)友人に代行を頼むといいでしょう。身近な友人が捕まらなければ、Twitterが役立つかもしれません。私も、気付いたら拡散は手伝いますよ。

具合が悪い場合にいつ連絡するかも悩ましい点です。「体がだるく、もしかしたら明日の授業に行けなくなるかもしれない」というときには、そう思った時点で連絡をしてみるのが最善でしょう。平時なら、なら休みにしましょうとなることも多いです。相談して、一緒に決めることが大事です。

最後に、当たり前ですが重要なことを。変更が必要な場合は、悩んでいないで発覚した時点ですぐに連絡しましょう。当日の連絡は、この上なく迷惑ですし、前日でも大変迷惑ですし、2日前でも迷惑ですし……

キャンセル・振替(生徒から)

私は前日までのキャンセル、変更はいつでも大丈夫。という環境に長らくいました。基本的に、かてきょをお願いする保護者の皆さんは、お金に余裕がある場合も多く、さらに情報も多少なりとも集めている方が多いため、個別指導塾と比較して(まともな先生の)かてきょがいかに質が良く、料金が安いかをご存知です。そのような状況では、何か先生サイドに不利益になることが生じた場合、補償してもいいと考える方たちばかりです。当日0時以降のキャンセル、振替依頼は、原則としてその日に発生するはずだった授業料を全額いただいていいでしょう。移動を開始している場合は、交通費もです。当然ながら、キャンセルの場合にあなたの裁量で「X割でいい」などと言うこともできますが、あなたのお金の価値は、まだ保護者様に対して大きすぎる場合が多いです。いただいて問題ありませんから、受け取っておくことをお勧めします。(このように強く書いていますが、正直約束事なので、お二人で自由に決定できます。多くの人は、他人にお金の支払いを請求するハードルが高いでしょうから、このように書かれていることを根拠に自分で考えて、また、保護者の方とよく話してみてください。)
ただし、この条件は私の思う"普通"であり、言うまでもなく、契約時にはしっかりと確認する必要があります。
・当日0時以降のキャンセルには2時間分の授業料を請求する
・交通費は、移動を開始していた場合のみ、実費を請求する
など、これは一例ですが参考にしてください。

退職

通常であれば、入試が終わるまで、あるいは目的が達成されるまでの付き合いになるでしょうが、相性や都合の関係で、途中で終わってしまうことがあるかもしれません。

生徒あるいは保護者様から「今日で終わりにしましょう。」と、突然言われる可能性は否定できませんが、このバイトだけで生計を立てているのでなければ、受け入れることができるでしょう。そもそも初めに体験などを一回して採用される場合が多いでしょうから、このようなことが起きることはほとんどないと思います。もし自分が必要だと思うなら、「解雇の通達後に、2回の授業を行う。あるいは、2回分の授業料を支払う」などと決めるのがよいかもしれませんが、なくてよいと私は思います。

また、プロの家庭教師でそれを軸に生きているわけではないため、あなたの生活に予期せぬ変化は生じて当然です。もう通えなくなった場合、あなたの方から授業終了のお願いの話を切り出すことになるかもしれません。しかしこの点も理解してくれるはずです。生活のすべてを支えているわけではない。ということを、あちらは理解してくれていることでしょう。可能であれば、代わりに授業のできる友人を紹介したり、募集の手伝いをしましょう。