なおmath 東大理三受験

東大理三までの道のりをつづっていきます。理一合格時までの経験,東大や国公立・私立医学部などに受かった人たちをすぐ隣で見てきて感じたことも書いていきます。

学習計画よりも○○!!!

学習の細かい計画を作ることに、私は反対だ。独学において、「数学を今日何時間やるか」「1日に何問解くか」そんなのを決める必要は全くない。

 

日によってあなたの気分は違う。縛られずやりたい科目から始めよう。

計画を立てても、立てた計画通りできなかったら萎える。

問題によって、1時間で何問解けるかは大きく変動する。

「計画を達成した際に得られる満足感」は、「(決まってなかったけど)今日は10題もできた!」に勝らない。

 

どうなるかわからないのに、実効性のある計画など練られるわけがない。

 

なんとなくの計画を立てることは推奨するし、「1日8時間くらい勉強する」くらいの目標は素晴らしい。

 

計画なんて不要で、まずするべきは記録。

 

記録をつけている人は、「今週は数学と英語ばかりやってしまっているなぁ。じゃあ来週は理科にやや多目に時間を割こう。」となる。

 

「『化学の新演習』に2週間取り組んでみたけど、これまで1日平均4問くらい解けている。このままいけば、あと70日くらいかければ1周目が終わるなぁ。」などと、記録から計画は勝手に見えてくる。何もわかっていない状況で、「とりあえず毎日5問解こう!」などと考えるのは間違っている。(優秀な人はとりあえず立てた計画に沿って進められるかもしれないが)

 

「今から始めて3ヶ月で終わらせたいから、1日4題解かなきゃなぁ。」なども、極力避けたい。そもそもその問題集で勉強できる実力があるかが怪しい。とりあえず解き始めるのが先決だ。様子を見てから決定するようにしたい。

 

私は高3の春、物理は夏までに「重要問題集」を終えたのちに、秋は「難系」に取り組むビジョンを描いていた。しかし、物理の重問は冒頭の力学から意味不明だ。結局、エッセンス(重問より簡単な参考書。一通りの基礎を演習もしつつ学べる)が夏にやっと終わり、入試直前まで重問を解いていた。過去問なんて……物理は……解い……てな…………。

 

これも解きたい。あれも読みたい。過去問だって25ヶ年解きたい。

 

そんなことは当たり前だ。100年あるなら全部やるさ。でも、「できるわけない」目標を掲げ、「履行不能な」計画を練って自分を悲しませるのはもうやめよう。

 

記録だけ残せば、自分で、自然と計画が立てられる。もはや、意識しなくてもこれまでの成果から次の行動が最適化される。もしそれでも不安があれば、学校(や塾)のできる先輩・友達、先生などに記録の内容となんとなくのビジョンを伝えて、アドバイスをもらうといいだろう。

 

記録用紙はこのようなものを用意すると良い。

f:id:nao_math_UT:20190409173016j:image

201903_week_自分用.pdf - Google ドライブ

week_編集用.xlsx - Google ドライブ