【前編】東大理III(医学部)への戦略。
これは私の受験戦略である。東大を目指す,高2生や,高1生には参考になるかもしれない。
と思ったがそうではない。難関国公立・私立を受験する人,ひいては第一志望を“頑張れば”手の届くところに設定しているすべての人のためになるだろう。
東大合格を「頑張って(世の中には,全然頑張らなくても,息をするように東大に入れる人が存在する)」目指す人は大体こういうことをする。「自分は各科目でどのように点数を稼いで合格するのか。」
受験生を教えていて気づいた驚くべきことは,この【目標点数の設定】という作業が,あまり一般的ではないことだ。
目標は,具体的であればあるほど,やることも明確になってくる。何をすればよいのかが明確になっていれば,意欲もわくだろう。なんとなく勉強をしているすべての人に,取り組んでほしい。
理科一類受験時の戦略
まず,2次試験の教科は英語,理科(物理,化学,生物,地学から2つ),数学,国語である。配点は次の通り。
教科 | 配点 |
---|---|
センター | 110 *1 |
英語 | 120 |
理科 | 120 |
数学 | 120 |
国語 | 80 |
合計 | 550 |
理科一類で合格最低点を見てみると,例年では合計335点を取れば問題ないだろう。*2 *3
センターは110点中100点を取ったと仮定して話を進めることにして,2次試験では,235点を取る必要がある。高3のとき,K塾で言われたのは,このようなことだ。(理I,理II向け)
「英語と理科でそれぞれ80点ずつ稼ぎ,あとは数学と国語で取りなさい。」
英語と理科が稼ぎやすい。あの時の私(当時17歳,ガラケーの民)は,「得意不得意があるためこの限りではない」と思いつつもとりあえず信じていた。
その場合の点数はこちら。
教科 | 配点 | 目標点 |
---|---|---|
センター | 110 | 100 |
英語 | 120 | 80 |
理科 | 120 | 80 |
数学 | 120 | 0 |
国語 | 80 | 0 |
合計 | 550 | 260 |
数学と国語で何点必要か。そう。75点である。ああ,これは受かったな。受験の楽しみ方の1つとして,理想的な点数を思いうかべ,「なんだ。簡単じゃないか。」という満足感に浸るというのもがある。
しかし,現実はそんなに甘くない!!!
さて,K塾の――さんが私にこう言ったのは理由がある。数学や国語はどうしても安定してとれる人がいないのだと。実際,その方が見てきた多くの受験生がそうだったのであろう。しかし,私は理科を重要問題集までしか学習しないポンコツ具合を発揮していた上に,なんと理科の過去問に取り組みだしたのは12月半ば。1月に入ってからはセンター試験の勉強にシフトしたために,実際3年分も解けなかったと思う。初めて見る,重問とは全然違う見慣れない問題(特に化学)に,思わず私は涙した。
とまぁ話が逸れたが,最終的な目標はこんな感じだった。
教科 | 配点 | 目標点 |
---|---|---|
センター | 110 | 100 |
英語 | 120 | 80 |
理科 | 120 | 70 |
数学 | 120 | 80 |
国語 | 80 | 50 |
合計 | 550 | 380 |
え?335点はどこに行ったんだって?知りませんよそんなもの。ん?「目標高すぎワロタ」??理科とか80取りましょうとか言われてたし,そんな露骨に…ねぇ。
勉強を続けるうえで一番必要なことは,「ああ。私,受かるわ。」と確信することだと思う。そのために努力をする必要があるし,より強いイメージを持てるように,戦略を立てるのだと思う。あまりに模試の成績が悪かったり,身近に最強の戦士がいたりするとビビってしまいがちだが,結局は点数を獲得すればいいのだ。数学の問題が,ちょうど自分に解きやすくなっていることだって(しっかり取り組んでいれば)十分にあり得る。
多少ずれた目標でも,自分が,「ああ,これでいける。」そう思えるようなプランを立ててほしい。
イキって臨んだ試験の結果はこちら。ああ。普通。(理科が本当にひどい。受験生は,重問までじゃダメ!!もし仮に重問から過去問に行くのなら,10月には過去問始めて!!)
次回こそ理IIIへの今のプラン。最後まで読んでくれてありがとうございました!!
ではでは。お楽しみに♪